第2話 メイドに対しての躾と教育

私はこれからメイドである胡桃に躾と教育をしなければなりません。


どういう躾と教育がいいのかを考えていると、なかなか良い案が浮かばないので

どうしようか迷っています。


メイドと言えば、お尻叩きでしょうか。


「胡桃、私のパンツの色を当てる事が出来なかったので躾と教育を致します。

宜しいですね?」


「さっきも言いましたが、それは理不尽です。おやめ下さい」


「やめるわけにはいきません」


胡桃は首を左右に振りながら、顔の表情がとてもイヤそうな感じがわかります。


しかし、そんな事では躾と教育はやめるつもりないし、胡桃の意見を聞き入れる

つもりもございません。


「胡桃、覚悟を決めなさい」


「うぅぅぅぅっ、わかりました」


「それでいいのです」


「はい、香奈お嬢様」


「では、胡桃、メイド服をお脱ぎなさい」


「えっ、えっ、えっ、どうしてですか?」


「脱ぎなさい、これはご命令です」


「わ、わかりました、香奈お嬢様」


胡桃は私の言う通りにメイド服を脱いでいくと、パンツとブラジャーという

下着姿になるのでした。


「香奈お嬢様、とてもお恥ずかしいです」


「そうでしょうね、お恥ずかしいでしょうね。それが躾と教育です」


「これはどう考えても間違っておられます」


「どこが間違っていると言えるの?」


「そもそも下着姿という時点でおかしいです」


「ぜんぜんおかしくはないです」


「香奈お嬢様は私を辱めて楽しいのですか?」


「ええっ、楽しいですわ」


「…………………………」


「どうしたの? 胡桃」


「いくら香奈お嬢様と言えど、ぶち切れますよ!!」


「いやいやっ、切られても困ります」


「香奈お嬢様!! ぶち切れますよ!! いいのですか!!」


「ひぃっ、胡桃がそんな事を言うなんてまじひくわぁ~」


「まじひくわぁ~じゃありません! いい加減にして下さい」


「そ、そうですね、ごめんなさいね、胡桃」


「わかって頂ければ、それでいいのです」


まさか胡桃がこんなに怒るなんて驚いているし、

とても信じられる事は出来なかった。


結局、胡桃に躾と教育をしようとしたけれど、私はどうしていいのかが

わからずにいるのでやめる事にします。


どっちにしても胡桃に躾と教育をしてもあんまり意味ないのじゃないのかなって

思ってしまって断念する事に致します。


それよりこれからどうしようか考えていると、胡桃が私に

「香奈お嬢様、メイド服を着ても宜しいでしょうか?」


「ええっ、どうぞ、着てください」


「ありがとうございます、香奈お嬢様」


胡桃はメイド服を着ると、私にこう言ってくるのでした。


「香奈お嬢様、ふざけた事はもうしないで下さい」


「ふざけた事とは何でしょうか」


「躾と教育です」


「それは胡桃が私の穿いているパンツの色を当てる事が

出来ないのが悪いのでしょう」


「それはそうですけど、当てれないからといって躾と教育を

するのは間違っております」


「確かにそうですね……………………」


「わかって頂けるでしょうか?」


「検討してみます」


「はい、宜しくお願い致します」


「では、胡桃、お仕事に戻っていいですよ」


「はい、香奈お嬢様」


胡桃はメイドとしてのお仕事に戻っていくと、私は自室へ戻る事に致します。


自室に戻った私は特にする事もないので高級なベッドの方に行って

ベッドの上へ座ると一休みをしております。


今はゆっくりと休むことに専念を致しましょう。

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