私の名は。

グループDMに送られた板野さんのメッセージに端を発する「匿名性」に挑戦した作品二作目。詳細はこれの二つ前にある「匿名性を覆した匿名コン作品に関する一考察」のウラ話をお読み頂きたい。


   ◇


 今回のメッセージはちょっと捻りすぎたかと案じたが、そんな事はなかったらしい。皆さん、こういうの好きなのだろうか。

 「私の名は。」の本文を縦組みにした状態で一段目を外に折り曲げる。するとどうなるかを想像して頂きたい。字下げしてる部分は一文字目、字下げしてない部分は二文字目が一番上にくるだろう。それを横方向に、つまり文末の方から読めば良い。隠していたメッセージを以下に示す。


〜〜〜


私の名はKEN



こレは気づかレないだろう



二番煎じで申し訳ない



どうしてもやってみたかった


   ◇


 自分の名前がアルファベットであるため、隠しメッセージで名乗ろうとすると英単語を使わねばならなくなる。英単語の部分だけは字が横になってしまうが仕方ないと考えていたのだが、違った。短い単語はそのまま縦書きしたように表示されるらしい。英単語を作品内に表示させる機会なんかほぼないので、長めの単語のアルファベットは縦組みで横になり、短い単語のアルファベットは縦組みでも縦向きのまま表示されるなんて知らなかった。何事もやってみるものである。


   ◇


 なぜ再び「匿名性」に挑戦したくなったか。それは「思いついてしまったから」としか言えない。

 創作者たるもの、思いついてしまったら形にしたくなるのが性というものではなかろうか。少なくとも、ここの作者はそういう性格である。自分の中のなけなしの理性がその欲望に負けない事を祈るばかりだ。負けてしまったら、きっと笑えないくらい酷い作品が出来上がってしまうからね。

 こういう作品でしたが、♡や応援コメントをくださった皆さん、ありがとうございます。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る