自作短編小説のウラ話 〜第5回 匿名短編コンテスト・過去VS未来編 参加作品編〜

KEN

華子

 今回の匿名コンにおける記念すべき第一作目。にもかかわらず、正直、コメントどころか♡が入る事すら期待していなかった作品。単に「今、ドクズな男が書けそう!」というインスピレーションのまま書いた。幸いな事にリアルの出来事ではない。

 物語のポイントを以下に示す。

 ①母親の思考が微妙に偏っている。子離れできてない母親を演出したかった。

 ②誰かに対して語る口調の中で母親を「母さん」呼びさせることで「こいつ、実は軽度のマザコンなのでは?」と思わせる事を狙う(男性の「母さん」呼びが悪いと言っているのではない。念のため)。が、「お母さん」と書いた方が、より狙い通り読んでもらえたかもしれないと後で思った。でもこの部分は改稿しない。自分がイラッとするので。

 ③匿名コンの応援コメントでも指摘されたが、「華子」はあえて読みを捻り、「未来」はそのまま。選ばれたはずの「未来」がなんとなく雑な扱いだなーという印象になるように書いた節はある。

 ④昔付き合っていた女のメールアドレスを消せない、の下りはTwitterに転がってた話を今回使った。女性には反感をかいそうだが、読んでくれた男性がリアルにあるかもって思ってくれたらおいしいな、という狙い。


 何度も言うが、匿名コンではたくさんコメント書いてもらえて感動した。こういうスカッとしない作品(もっと言うなら腹立たしい作品)でも受け入れてもらえるんだなーって思って、嬉しかった。コメントつけてくださった方々、ありがとうございます。

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