卒業式
「じゃあね!また連絡する!」
「絶対また会おうね!」
今日は卒業式。たくさんの人が別れを惜しみ、再会を誓う場所。
「一緒下で写真撮ろう!」
「分かった!でももうちょっと教室の写真とか撮ってから行くから下で待ってて~!」
「了解~!」
そして教室は残り2人になった。
「みんな行っちゃったねーー。」
「よく3年間バレなかったよな。」
「別に君が良かったら私は公表しても良かったけどなー」
「恥ずかしいし、色々とめんどくさいだろ。」
「まぁー終わったことだしいっか~!」
「卒業式ではみんなあんなに悲しんだりするけど、4月から新生活が始まったらもう高校の友達の事とかは考えなくなるんだろうしな。」
「そう考えるとちょっと寂しいね。」
「そんなもんだろ。」
すると彼女はカバンを持って教室の出口に立った。「あのさ」
彼女の頬は西日に照れされて赤く染まっているように感じた。
「なんだ?下で写真撮るんだろ。分かってるよ。またいつものコンビニで待ち「これからもよろしくね。」
そういうと彼女は足早に立ち去って行った。
誰も居ない教室で俺は、こちらこそと小さく呟いた。
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