第51話

はい、開いたー。

はい、開いたー。

へいへいへいへいへへいへい。

なんかあれだね。

終わってみるとあっけないもんだね。

あんなに心配してたのが馬鹿みたいだ。

まぁでも、これも結果オーライってやつかな。


さて、ドアが開いた。

問題は次だ。

この先に何があるのか。

ちなみに今、ドアは少しだけしか開けていない。

解錠したのを確認したっきりそのままだ。

だってなんかいきなり開くと怖そうだし。


よし、心の準備ができた。

鎧も着てるから大丈夫だとは思うけど、

やはり念のために槍を構えてドアを勢いよく開ける。

ドアを開けて最初に目に入ったのは2つ並んでいるイスだった。

こっちを向いている。

手をおく所があって、背もたれには何かが彫ってあり、4本脚の、なんかやけに豪華そうなイスだ。

背もたれの所の模様はよく見ると文字のようにも見える。

なんだろう?これ。

ん〜、この右にあるイスに書いてあるのは……‘テレス’かな?

テレス?

なんだろうテレスって。

もしかしたら逆から読むのかな。

スレテ。

ダメだ、分からない。

んで左にある方が……‘アリス’

アリス……

名前かな?

このイスの名前?

ということはテレスも名前……?

まぁとりあえずそれはおいておこう。

それでこのアリスのイスとテレスのイス(正しいかどうか分からないけど、一応こう呼ぶことにした。)の座るところになんか置いてある。

これは……?

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