第39話

次に行った部屋には鍵はかかってなかった。

というか鍵穴自体なかった。

ホント、なんであの部屋だけなんだろう?

と未練がましい思いで部屋に入って行った。

……なんかさっきから辛辣じゃない?ぐちぐちとか未練がましいとか。

まぁいいけど。

あれ?ていうかこれはどこに向けての文句だ?

……まぁ、深くは考えないでおこう。


この部屋は部屋の真ん中に宝箱がひとつぽつんと置いてあるだけだった。

またモンスターか?

とりあえず槍で攻撃してみた。

すると普通に宝箱は壊れ、中から一枚の紙が出てきた。

拾ってみると、そこには

『はずれ』

と書かれていた。

……

なんかムカついたので紙は燃やしておいた。

モンスターじゃないだけマシなんだろうけど、

紙切れ一枚だけっていうのはなんかモヤモヤする。

いっそモンスターがいればよかったのにと思ってしまうほどだ。

でも当たり前だけど何もなく、

あんまりスッキリしないまま次の部屋を目指す。

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