第26話

ツノの削りカスはさっきの爆発で全部なくなった。

もう一度削らなければいけない。

そういえばツノ自体を燃やしても爆発はしないのだろうか?

この大きさで爆発したらとんでもないことになりそうだ。

どうしよう?

一度試してみる?

いやいや、もし爆発したらやばい。

悩んでいると、ふと思い出した。

そうだ、さっき焼いてたじゃないか!

狼もどきが焚き火に突っ込んだ時のことだ。

あの時なんでもなかったから、

きっと、削って粉みたいにしないと爆発しないんだ!

なら大丈夫そうだ。

安心してツノを火にかける。

そのあと、ツノを火から取り出して少し置いておく。

この時、念の為、ツノに火が残っていないか見る。

脆くなったツノを普通の石で砕いて粉にする。

脆いツノなら普通の石でも大丈夫みたいだ。

さっきは手でも折れたしね。

粉が十分にできたら、集めて石で作った容器に入れる。

ちゃんと蓋も作った。

これで少しは安全に実験ができるだろう。

容器から少し粉を取り出して使ってみる。

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