第25話

爆発が起きるまでを整理しよう。

まず、火を用意しようとして赤い石をクナイで叩いたら、

はずみでかけらが地面に落ちた。

切り株の端の方でしたのが間違いだった。

それだけならまだ何もなかったけど、

落ちた先には僕がいつもの癖で落とした削りカスがあった。

つい落としてしまう、僕の悪い癖だ。

削りカスはさっきクナイでツノを叩いた時に出たものだ。

赤い石にはもちろん火がついていて、

それが削りカス上に落ちた瞬間。

ドカン。

と小さな爆発が起こった。


こんな感じだ。

つまり、このツノの削りカスに火がつくと爆発するのか?

まさかこのツノにそんな性質があったなんて。

火薬みたいだ。

あれ?爆発するのって火薬だっけ?爆薬だっけ?どうだったっけ?

ちなみに僕は小学生の頃、カップラーメンに入っている‘かやく’を‘火薬’だと思って、

火薬なんて怖いものは食べれない、と

カップラーメンを怖がっていた時期があった。

本当はカップラーメンの‘かやく’は‘加薬’らしい。

あぁ、カップラーメン食べたいなぁ……。


閑話休題


そんなこんなでツノの削りカスの恐ろしさとカップラーメンの恐ろしさを感じつつ、

僕は慎重に実験を再開した。

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