第23話
狼もどきのツノをどうするか。
2つしかないので、あまり実験はできないけど、
まあとりあえず1つは実験用にしよう。
もう1つは保管しておく。
ツノの大きさはだいたい30cmくらい。
結構大きい。
まず、強度を調べよう。
さっき折った時は思ったより脆かったので、手で折れた。
でも今は手で折れるほど脆くはない。
どうしてだろう?
考えられるのは……焼いたから?
このツノは火に弱いのだろうか?
あれから時間が経っているので強度が戻ったとか?
それとも狼もどきから離れたら強度が増すとか?
でも、狼もどきに付いている時に強度がないとツノの意味ないし。
う〜ん。
やっぱり火かなぁ。
一旦保留。
今の強度について調べよう。
手ではもちろん折れないし、その辺の石ころでも折れない。
ということで刃を使ってみる。
クナイを使おう。
余談だけど、このクナイがかなり使いにくい。
刃から持ち手まで全部黒い石でできているので、
すごい持ちにくい。
持ちにくいというかむしろ痛い。
なんとか磨いて?というか削って?持ち手のところをなめらかにしたけど、
そうするのにとにかく時間がかかる。
おかげでちゃんと使えるクナイは2本しかない。
もっと量産したいんだけどな。
そうだ、このツノをクナイみたいにしたらどうだろう。
ある程度の強度があれば、クナイみたいに使えるかもしれない。
そう思いながらツノにクナイを当てる。
結果から言って無理だった。
硬い。
硬すぎる。
かなり強く叩いても、少し削れるくらいだった。
これじゃあ加工ができない。
う〜ん。
そうだ!
火を使おう。
さっき脆かったのは焼いたせいかもしれないから。
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