第3話
少し周りの様子を見ていると、小さな生き物に出会った。
うさぎのような耳で、黒くてまん丸な体。
大きさはヘルメットくらい。
かわいいな。
後ろを向いているからよくは分からないけど。
昔飼っていたウサギを思い出す。
もしかしてこの生き物もモンスターなのだろうか。
気になる。
少しだけ近くにいって見てみよう。
その生き物がこっちを向いた。
口から何かの脚のようなものが出ていた。
走った。
めっちゃ走った。
あれはヤバイ。
何がヤバイって、
あれの口から出ていたのは多分あれと同じようなやつの脚だ。
真っ黒な脚が。
仲間を食べてる……のか?
うぅ、うげぅぇっぷ。
は、吐き気が。
ヤバイヤバイヤバイ。
多分肉食なのだろう。
ということは……
僕が食べられる。
いやだいやだいやだ、
そんなこと考えたくもない。
とにかく無我夢中で走った。
……僕、ここに来てから走ってばっかだな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます