奇妙な夢

ダレカ=サン

これは私が実際に観た夢です

注意

前提として、私は夢を「感情無く、一つの映像として観る」のです。そのシナリオはどのようにも変えられる事が無いのです。

それでは、私が体験した奇妙なシナリオをお楽しみください。


 私は12、3歳程度の少年で、隣には父のような男がいて、とても仲睦まじく談笑しながら、薄汚い裏路地を進んで行きます。錆びて途中で朽ちたパイプ、ラクガキが見えなくなる程に煤けた壁が、うねっては迷路のように道を続けます。

 「着いた。」どちらかがそう言うと、右手の今までの汚ならしい壁には、時代を継ぎ接ぎしたように真っ白い大きな扉が蒼い光を発して口を開けているのです。おもむろに私たちはその扉に入っていきます。

 中は、扉と同じように真っ白で、清潔で埃一つ無い床に、装飾の無い壁が有ります。しかし、壁のほぼ一面を占めるショーウィンドウの中には、ベルトコンベアに乗った、パック詰めの内臓が流れているのです。

 「じゃあね。」私がそう言うと、父笑顔で手を振り、ショーウィンドウの隣の自動ドアを通って行きました。


考察(飽くまでも私の見解です。)

この物語では、私の父は既に亡くなっており、父を模倣した人造人間のようなものを買い、それと一緒に私は暮らしている。そして、その人造人間のメンテナンスをする施設に行くというようになっているのだと思います。

談笑できる程に父と仲良くなりたいと願う気持ちが、この夢に現れているのかも知れません。

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奇妙な夢 ダレカ=サン @Dareka_San

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