調書
その日、少年は普段よりも一時間以上も早く登校をしていた。
少年はその日「用があるから。」と朝食もそこそこに家を出たのだという。
なぜ、少年がその日を選んだかはわからない。
少年はその日の朝、通学路近くの郵便局の防犯カメラに撮影されている事が後の調査で判明している。
少年を最初に目撃した女生徒には、時間を置いて話を聞く事が出来た。
彼女曰く、少年は目の前で脚の刃物を突き刺したのだという。
彼女が教室の扉を開けた時にはまだ息があったのだろう。
我々が到着した頃には少年の死体の下だけでなく、いろんな所に血が舞い散っていた。
少年の首はそこまでは長く伸びておらず、朱い縄の跡が少年の肌が白いせいか余計にくっきりと見えていた。
教室の首を吊った床はフローリングのおかげか血の跡は清掃業者によって今は見た目問題なく使用されている。
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