苦しみ
少年はきっとこの行為を行うと固く決意をしていたのだろう。
少年の自殺は計画していた事であると現場からでも十分予測できる。
自らをつるす用の縄を準備し、自らを刺し・切るための包丁を用意した事からも伺える。
この年の少年が自らを殺すために自ら準備をした気持ちはどれ程のものか筆舌には尽くしがたいものがある。
どのような想いを心に秘めて道具を用意したのだろうか。
少年が使用した包丁を大型スーパーで購入したのは約2か月前
少年が使用した縄を用意したのは約3か月前である。
少年にはリストカットの様な傷は見当たらなかった。
少年は初めて自らの手首を、首を、切り
腹部・太ももを刺したのである。
初めて自らの肌を切る痛みに耐えながらも行うほどに
少年は追い詰められていたのだろう。
少年の遺体には涙が流れた痕があった。自らの死に恐怖したのか、痛みによるものかは本人以外には不明だろう。
もしかすると、少年もわからないかもしれない。
少年の部屋からは時折音が聞こえたと家族が言っている。
苦しむようなかすれた声、壁を蹴るような暴れる音、家がきしむ時の特有の音。
計画はいつ立案したか不明だが
少年は何度も実行しようとしてできなかった
少年は家で、学校で、それ以外の場で、これら以外の用具を持ち込み
幾度も自殺しようとしたのは確実である。
それも最低でも3か月以上前に
少年はこの用具を相手に向けようとしなかった。
後日談だが、彼の遺族はこの事をとても誇りに思っている。と述べている。
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