【ササキ戦記】11 【歴史の歯車の欠陥】

十一話【歴史の歯車の欠陥】


ヤマモト長官は戦死した...

事実がどうであれ、もうこの世の人ではない。

ササキは『大和』の甲板にどかっと座り、

故人を偲ぶと自分に言い訳しながら酒を飲んだ。

アラズ参謀「ササキ司令、夜分とはいえ酒であります♪ジュルリ.

ササキ「皆には内緒にな?参謀殿‼️」

二人は静かに酒を酌み交わした。

トラック島基地で二人が酒を酌み交わした最後の日になった。


弱気な上の意向により、戦力温存と称して後方に転進するように通達された。


歴史の歯車の欠陥はいつもすぐそばにありながら、誰もそれに気付くことができないのてある。


(つづく)

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