199話 第二回オーク戦終了



 前回のレスバ


 オータム801(BL漫画家・新シリーズ掲載開始)

 @autumn801


 聞いてwww

 今私戦場で魔力がなくなって、薬を飲んで回復していたら、遠くでツンデレ男子に元気な男子が後ろから抱きついて


「後方まで行くのに、肩を貸してくれよ!」

「離れろよ、人前だぞ…。俺も忙しいんだよ、自分で行けよ」


 ツンデレ君も最初は断っていたけど


「〇〇~、頼むよ~」


 元気な男の子に根負けして


「ああ、もうわかったよ! 連れて行けばいいんだろう!?」


 ツンデレ男子が承諾したら


「サンキュー、〇〇」


 元気な男の子は屈託のない笑顔でお礼を言うと、ツンデレ男子は


「まったく、オマエは……」


 って話をしながら、イチャつきながら後方までやってきたwwww

 見ていた私は、元気な男子が抱きついた所で、飲んでいた回復薬を吹き出した。

 そして、その様子を熱い握手をしたまま研ぎ澄まされた眼で見守る私と腐女子友wwwww


 BL編集者@Carina5963  5分

 その話、もっと詳しく!(゚д゚)


 品乳組局長@sion_Bcup  4分

 勝手にTS化した挙げ句に、腐らせたら駄目だよ


 お姉さまLOVE@Speedster  3分

 ちょっと、これって私達のこと?! そんなやり取りしてないけど! 嘘を書かないでよ!


 貴腐人AKI@aki_mountain_river 2分

 うるせーぞ、百合厨共!( ゜Д゜)


 玉子梟@Liz_cardgamer 1分

 嘘松!!! 


 #####


 紫音達が後方で回復している間も、オークとの戦いは続いていたが、戦いはすでに掃討戦に移行している。そして、5人揃って四騎将とアキのゴーレムの活躍で、要塞に侵攻してきたオーク達は殲滅され人間側は勝利を収めた。


 戦場には勝利を喜ぶ歓喜の声があちこちであがっている。

 だが、一部の者達はここ数回の戦いに比べてあまりにも、うまく勝利を収めた為に素直に喜べずにいた。


「リーベ達、結局は出て来なかったわね……」


 ソフィーが回復薬を飲みながら、同じく回復薬を飲んでいる紫音に話しかける。

 カシードによって、一足早く後方に運ばれた紫音は話せるぐらいまでは回復していて、ソフィーにこう会話を返す。


「向こうにも、色々事情があるんじゃないかな…。もしくは、みんなが油断している今襲ってくるとか!?」


 紫音は自分の言葉にハッとして、辺りを見回して警戒する。


「それは、無いと思うわ。今迄の彼女なら、私達が2回目に堀を出て前進した時に、後方にゴーレムと共に現れてオーク達と挟み撃ちにするはずよ。そのほうが、私達に被害を出せるから…」


 クリスが自分の考えを述べながらやってきた。


「案外、シオンさんの言う通り、魔王側にも予期せぬ事態が起きたのかもしれないわね。何が起きたかは、私には解らないけど……」


 リディアがそう言いながら近づいてきて、そのまま近くで魔力を回復させているリズに話しかける。


「リズ、大した活躍だったわね。それが、新しいアナタの女神武器なの? リーゼロッテ様のより一回り大きいのね。玉子型なのは変わらないけど……」


「ニューミーっていうッス! 大きくなっているのは体だけじゃないッス。攻撃力も上がっているッス!」


 リズは姉の質問に、誇らしげにこのように答えた。


「ニューミーちゃんだね…。また、よろしくね…」


 ミリアがミーに挨拶すると「ホーー」とミリアに対して、”また、よろしく”といった感じで嬉しそうに鳴く。


「そうよ、ニュー玉子で思い出したわ! リズ! アナタよくもあの時、私にまで魔法の矢を当てようとしてくれたわね!? 危うく私まで、消し飛ぶところだったわよ!!」


 ソフィーは、思い出し怒りでリズに言い寄る。


「リズ…アナタはまた…。ごめんなさいね、ソフィーさん」


 リディアは困った顔で妹を見ると、ソフィーに姉として妹の不始末を謝罪した。

 ここから、リズとソフィーの言い争いが始まる。


「違うッス、あれは軸線上にソフィーさんがいただけの不幸な事故ッス!」

「私のいない軸線に移動してから、撃ちなさいよ!」


「そんな暇は無かったッス。それにそんなことしていたら、ソフィーさんは今頃大ダメージを負っていたッスよ?」


 実の所リズはGRファミリアの試射していなかった為に、威力を見誤っていてオークを消し飛ばして、そのままソフィーの所まで魔法の矢が飛んでいくとは思っていなかったのであった。


「軸線を移動するくらいは大丈夫だったわよ!」


「そもそも、ちょっと横を掠っただけじゃないッスか! 普段からベテラン冒険者だって言っているんだから、それくらいで文句言うのはおかしいッス! ツンデレお姉さんはベテラン冒険者(笑)ッス!」


 その言い争いを見ていた紫音は、”ここは私が、お姉さんとして二人の喧嘩を止めるよ!”とばかりに二人の間に割って入る。


「まあまあ、二人共……。ここは、この紫音お姉さんが二人の話を聞いて…」


「ヒンヌーは引っ込んでろ!」

「はぅ!? 酷い……」


 だが、お姉さんは年下二人から罵声に近い言葉で一蹴されてしまう。


「うわああん~、クリスさん~。ソフィーちゃん達が酷いこと言うよ~」


 紫音は半泣きでクリスに、ここぞとばかりに抱きついた。


「よしよし…、酷い子達ね……。シオン、アナタは悪くないわよ」


 クリスは泣きついている紫音の頭を撫でながら、慰めてくれる。


(包容力のある年上のお姉さんサイコー!)


 紫音はクリスに慰めながら自分の中に、新たな何かが目覚めた気がして、今度はリディアさんやフィオナ様に甘えようと思うのであった。


 そして、”黒野☆魔子さんにも甘えてみたいな…“と思う。

 紫音は新スキル”年上甘え上手(同性)”を手に入れた。


「ア、アナタ! どさくさに紛れて、何お姉さまに抱きついているのよ!?」


 ソフィーは紫音のその行為をもちろん見逃さずに、今度は彼女にその怒りの矛を向ける。


「私もお姉さまに抱きつきたい!!」


 ソフィーはそう言うと、クリスに抱きつこうとするが、頭を腕で抑えられ近づくことが許されない。


「どうして!? お姉さま~!!」


 ソフィーは頭を抑えられて近付けずに半泣きでクリスに訴えかける。


「ソフィーちゃん、私ならいつでもウェルカムだよ!! さあ、お姉さんの胸に飛び込んでおいで!!」


「そもそも、アナタが原因でしょうが!!」


 それを聞いた紫音は、両腕を広げてソフィーを迎え入れようとするが、そのツンデレからは厳しい突っ込みを受けてしまう。


「まあ、シオンさんの慎ましやかな胸に、飛び込んでも痛そうッスね……」


 そして、その光景を見ていたリズがジト目でツッコむと、紫音は”好機到来!”とばかりにリディアに抱きく。


「リディアさん、リズちゃんが酷いこと言うよ~」


 彼女にこう言いながら泣きついた。

 紫音はリディアに慰めてもらうが、彼女はすぐに紫音を自分から引き離すと、彼女を諭し始める。


「シオンさん。アナタは今や二つ名を与えられる程活躍する冒険者なのだから、こんな事ぐらいですぐに泣きついてはいけないわ。アナタはむしろリズやミリアちゃん、ソフィーさんのような年下の手本となるように立ち振る舞うべきです」


「そうですね……。私、リズちゃん達の手本となれるようにがんばります!」


 リディアに諭された紫音は、自分の本来の年下に憧れられたい志(欲望?)を思い出すと、リディアに真っ直ぐな瞳で答えた。



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