これからも

勝利だギューちゃん

第1話


夜空にオリオン座が、姿を見せる。

ていうか、これしかわからない。


星座は、全部で88あるのは知っている。

でも、わかるのは、オリオン座だけだ。


北斗七星や、カシオぺ座もわからん。

ていうか、都会じゃ見えないし・・・


「ふう」

ため息をつく。


さてと・・・


だれも待っていない、我が家に帰りますか・・・


安アパートの一室。

風呂なし。トイレ共同。炊事場も共同。


つまり、トキワ荘みたいな感じだ。

写真や漫画でしか知らないけど・・・


その名も、ちくわ荘。

犬が喜びそうな名前だ。


ちなみに俺は、漫画家ではない。

サラリーマンだ。


ちなみに、会社までは歩いて行ける。

多少おんぼろではあるが、近くて安いので、このアパートにした。


コンビニで、お弁当とお茶を買う。

自炊もするが、疲れている時はこれで済ます。


ジャンクフードは、控えているのだが・・・


少し前まで、お持ちかえりの弁当屋さんがあったが、潰れた。

重宝していたのだが・・・


アパートに帰る。


「お疲れ様。お帰りなさい」

「ただいま」


アパートの住人の方とは、仲良くなり家族同然の付き合いになっている。


鍵を開けて、部屋に入り灯りをつける。

6畳一間。

ここが、トキワ荘とは違う。


「さてと、ご飯にしますか」


弁当を開けて食べようとした時、玄関のドアをノックする音がした。


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