第23話




ウサコ


「淡いって何だろうね。」






ネココ


「急にどうしたの、何かあったの?」






ウサコ


「何もないけど、淡いってさんずいに炎じゃない、


危ないわよね。」






梟子


「そうね、炎に水をかけたら、消えるか熱い水蒸気で火傷するかよね。」






ネココ


「そうだけど、炎の大きさにもよるわね、あまりにも大きな炎なら近くに行く事さえままならないわ。」






ウサコ


「そうね、うさぎの丸焼きになるわね、って違うわよー、全然話がずれてるわよー、何か、淡いって儚いなって思ったの。」






梟子


「儚い、淡い、似てる気がするわ。」






ネココ


「そうゆう、おぼろげな事よね?


で、何かあったの?」






ウサコ


「人参食べたんだけど、残った頭の部分を見て感じたの淡いなって、でも儚いよね?」






梟子


「食べ物に淡いも儚いもないわね。」






ネココ


「丸呑みだもんね。」








梟子


「うん。」






ウサコ


「残った人参の頭の部分を見て、淡い恋心何じゃないかって、思ったの、終わった恋の儚さ、つまり淡い気持ち。」








梟子


「分かるわ、ペリットは淡い恋心よね。」






ネココ


「それは、ふくろうしか分からない事ね、いや、梟子にしか分からない事よ。」








ウサコ


「待って、私も分かるわペリットの淡い恋心を。」






ネココ


「ウサコは吐き出さないでしょ?」






梟子


「残った人参の頭の部分が、ウサコのペリットなのよ。」






ネココ


「じゃあ、私のペリットは?」








ウサコと梟子


(言えない、その丸々したお腹とは。)










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