第7話


ウサコ


「ねー、ねー、ネココはさー猫だから、にゃーにゃー鳴くよね。」






ネココ


「何よ、突然、思わずつまんねぇーこと聞くなよって言うところだったわ。」






梟子


「ふーん、それは言わない方がいい言い回しね、私もふくろうだから、ホーホー鳴くよ。」






ウサコ


「そう、なのよ、ワ、タ、シ、うさぎだから鳴き声ないのよーー、個性もないのよーー。」






ネココ


「もう、私たちに個性なんて要らないわよ、でも、鳴けないとお話し出来ないもんね。」






梟子


「いやいや、私たち普通に会話してるじゃない。」






ネココ


「いやいや、動物としてアニマルとして、仲間と会話するときに困るじゃない?」






ウサコ


「まぁー、鳴き声無いからって本当に困る事ないんだけれど、なーんかね二人にあるのに私にはないって…………なんか嫌。」






ネココ


「そんな、どうでもいい理由で鳴き声欲しかったのね??あ、じゃあー作っちゃおう、うさぎだから、ぴょん何てどう?」






ウサコ


「う~ん、いまいち。」








梟子


「そうね、ぴょんは無いわね、いまいちどころか、いまにや、いまさんぐらい無いわね。」






ネココ


「ちょっと、そこまで言うなら梟子はいいのあるの?


ウサコにぴったりな鳴き声。」






梟子


「無いわね。」








ウサコ


「ないんかーい。」








梟子


「あ、いいの有ったかも、そんなウザイ事言ううさぎだから、ウザーウザーって鳴くってのはどう?」








ウサコとネココ


(いやいや、最後に結局悪口かよ。)




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