第68話 ビックリ腰

 世の中に緊急事態宣言が出る前に自分の体が緊急事態になってしまった。


 ぎっくり腰である。靴を履こうと体を傾けた途端、発症した。三度目なのでコルセットはある。しかし、そんな物は気休め程度だ。


 四十肩と共に誤解されがちだが年齢、体力に関係なく、どちらにも陥る。甘く見ない方が良い。


 で、なると歩けなくなる。動くと激痛が走るので立つ、座る、どころか姿勢を変えることさえ辛い。兎に角、日常生活に困難を来す。


 なので、宜しくないと思いつつ先ほど某鎮痛薬をかっ喰らいベッドに移動し、これを綴っている。


 本来このエッセイならぬ下らない日常記は気の効いた一文、言い回し、ウィットなどで締める方針なのだが、それも浮かばない。


 三回も同じ怪我を負ったことに自ら呆れ驚いているというタイトルで勘弁してもらおう。


 早く治りますように。そして世に平穏が戻りますように。おやすみなさい。

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