これはノンフィクションにフィクションを加えた、遺書になりたい日記である。

はなまる

零項

いつもより近くにある空はいつもより遠くまで広がっている気がする。風が心地好い。月が嫉妬するほどの太陽の光と熱が、私に降り注いでいる。何処までも行けそうなのに結局これより外には出られない。私にはこの一歩を踏み出す勇気も動機もない。つまりこの時間はただの日向ぼっこに過ぎないのである。

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