第2話 寝具!sing!
最初の事例は今から約600年前に起こったといわれている。
とある人間が夜中あっという間に姿を消し、翌日数キロ先の民家の屋根で発見されたのだ、もちろん息はなかった。
その後各地で夜毎人間が姿を消しては数キロ、ある時は数十キロ先で無残な状態で発見された。
この事態を受け早急に解決を急いだ当時の人間たちは勇気ある代表者を一人選び、毎晩観察することでこの凄惨な現象の謎を探った。
数ヶ月の観察でついにそれは起こった。
被験者が睡眠に入ってから間もなく、彼は背中を預けた布団ごと天井に大穴を残し、
ふっとんだ。
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