砂上の楼閣

嶺咲よと

第1話

死にたいと思って


夢から覚めた朝


殺してと思って


眠りについた夜


胸にのめりこむナイフが


風船を割るかのごとく


心臓に一突き


携帯の電源を切るように


コンセントを抜いたように


ブレーカーを落とすように


シャットダウン。





ボロボロの足で


黒い絵の具で染められた街を歩く


地面を照らす光はあるが


道の先を照らす光はない


頭の上を照らす星々は


迷う私を嘲笑う


もういいや、


帰ろう。

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