砂上の楼閣
嶺咲よと
第1話
死にたいと思って
夢から覚めた朝
殺してと思って
眠りについた夜
胸にのめりこむナイフが
風船を割るかのごとく
心臓に一突き
携帯の電源を切るように
コンセントを抜いたように
ブレーカーを落とすように
シャットダウン。
ボロボロの足で
黒い絵の具で染められた街を歩く
地面を照らす光はあるが
道の先を照らす光はない
頭の上を照らす星々は
迷う私を嘲笑う
もういいや、
帰ろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます