0話〜Prologue

 かつてこのサラディアーナには、魔法など存在しなかった。


 そんなある日、各地で大きな戦争が起き、多くの人々が死んでいった。


 それを天からみていた神が嘆き悲しみ、ある日1人の魔導師をこの世に誕生させた。


 その魔導師は人々に魔法を伝え、その魔法で戦争を終結させた。


 そして平和な世界が戻って来たと思っていた。


 そして…今もなお…


 人間同士の争いや魔族同士の争い、そして、人間と魔族との対立は無くなり、英雄王の活躍により世界に平和がもたらされた。


 しかし、英雄王がその立場を放棄してから数年後、何者かの手により、再び世界のバランスは崩れ始めようとしていた。


 そして、この世界の秩序の崩壊を危惧した神王は、新たなる王の誕生を願った。


 だが、その王となる者はまだ生まれたばかりだった。


 その者にはかつての英雄の魂が宿っていた。


 神王はその者を守る為一部の上位の神々に命じた。


 そして、その者の父親は神と会話が出来た。


 神王から言われその神が父親に言い、その者の名前を名付けた。


 しかし、その一部の神々の中にその者を王にする事を反対していた者がいた。


 その者が魔族の血を受け継いでいた事とその魂を宿していたからだ。


 そして、その者は神々の力と人間の力により運命を変えられ死への道を歩まされた。


 だが、それは同時に世界の運命の流れを変える事になり破滅へと進んでいた。



 ……そして、その運命を取り戻す旅がまた始まる……

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