第2話

 6月1日

 ブルーな顔をしたケンモチ・サオリは顔を汚されたことに怒っていた。サオリは女優だったが、変なデマを流されてメディアに出られなくなった。

 運命に翻弄されたサオリは予言に従ってスドウ・セイリュウの聖林に導かれ、そこを自らの墓所として望み、社長のソウマ・タツヤもこれを認めた。そしてこれを阻もうとする、ソウマ・チュウやデマ屋のツダ・テツヤの妨害があるのにもかかわらず、サオリはタツヤのみが見守る中、仙台の地中深く飲み込まれていく。

 

 6月3日

 キラー衛星が現れた!衛星破壊兵器だ。米ソ両大国で開発を行っている。

 サオリは『幻のアイシェイド』を手に入れた。太陽光線から目を守るツバのある帽子だ。名前はモンスターでも倒せそうな感じがするが、別に何も起きなかった。

 サオリは頭を何者かに殴られていろんなことが分からなくなった。アズマ・イサムは優しくサポートしてくれた。

 アイソタイプとは各種標識を分かりやすく表した絵文字言語だ。🚼🈳⚡などだ。

 

 そんな中、イサムとサオリは北海道一の大富豪であるトガワ・ナツキと知り合う。イサムはナツキの謎めいた魅力に興味を持ち、次第に2人は惹かれ合っていく。イサムは一見楽天家にも見えるナツキの孤独な一面を察し、またナツキも彼にだけは長い間閉ざしていた心を開いていった。


 一方、北海道の裏社会を牛耳るマフィア『サジタリアス』の一員、ニシキ・ヌマオは、仕えていた幹部・ネムロ・ノリオの愛人に手を出したことで怒りを買い、罠にはめられる。

 その愛人の正体はキド・クミコだった。

 取引の材料として警察に売り渡されたニシキは、小樽運河で警官隊に追い詰められ窮地に立たされた。そこに突然、1号が現れる。1号との格闘の末、ニシキはリボルバーを撃つが、1号のジュラルミン盾で跳弾し、運河に転落。


 6月5日

 ニシキは一命を取り留めたが、ミスしたことに苛立った2号に顔が腫れるまで殴られた。

 2号はネムロ・ノリオに変装していた。

 ニシキは精神に異常をきたす。しかしその狂気は彼が持ち合わせていた明晰な頭脳と残虐性を更に研ぎ澄まし、ニシキは五稜郭にいた1号をリボルバーで射殺した。五芒星をかたどった城で、戊辰戦争の舞台となる。

 

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