2019/12/3 読みやすい文章

 ほぼ日刊カクヨムコン体験記です。


 本日の数字。(12/3 0時)

 フォロー19、♡41、PV152

 となっております。赤裸々にお届け。


【読みやすい文章を書こう】


 自慢ではありませんが、読者の方からよく「読みやすかったです」というコメントをいただきます。うれしい。すなおにうれしい。

 だって、そのための工夫をしているから。報われます~。


 それではどんな工夫をしているかというと、そんなに特殊なことではなくて、できるだけ正しい日本語を使うようにしています。

「国語能力ばかり高くても」なんて聞きますけど、無いよりあった方がマシじゃないか!!!

 使えるものはなんでも使いますよ。

 能力を最大限に使ってこそ、です。


「国語能力ばかり……」悲しくなってしまう。誰か「オリジナリティもありますよ」と言ってください……。


 悲しくなってばかりいないで、まずは原稿を見直しましょう。これは書きながら何度でもできますから、ただし、注意深く行ってください。何度も確かめるのは、見落とさないためです(それでも見落とすけど)。


 まずは基本、「てにをは」。まぁ、よくわからないです(笑)。要は、~は、とか~を、とかその辺を間違えるなと言いたいのかなと思っています。(国語のことは直感的に処理する派)


 ①彼女の落としたハンカチは花の香りがした。

 ②彼女の落としたハンカチに花の香りがした。


 間違いは②ですね。こういうのね、一文が長くなればなるほど間違いやすくなるんですよ。特効薬は音読すること。違和感を感じるから(そしてわたしはしない派。しましょう!)。


 ③彼女が落としたハンカチが花の香りがした。


 最悪なケース。

 正しい例としては、

 〇彼女が落としたハンカチは花の香りがした。

 何がいけないかと言うと、「~が~がした。」。

「が」が重なりますね。これはよくあります。音読しましょう。どうしていけないのか。まず何より語感が悪い。

 読みやすいというのは流れのある文章だと思っています。つまり、どこかでつまずかない。今、書いた「つまり、どこかでつまずかない。」、これもわたし的にはあまりすきではない。「つま」が二度来るから。

 こういうところ、気をつけています。


 あとは個人的に気をつけていること。

 難しい読みの漢字を使いすぎない。


 例:彼女は跪いて俯きがちに上を向くことを躊躇った。


 読めますよ。

 それに変換はスマホでもパソコンでもすぐに出てくるので誤字ることもない。こういうのをかっこいいと思う方もいていいと思います。

 でも、誰にでも読めるわけではないです。国語の漢字が苦手だった人はたくさんいるわけです。読者に難読語クイズをしても意味は無いかなぁと思っています。どうしてもその字じゃないと困るとか、パソコンで面倒だからよく考えずに漢字選ぶ時に使ってください。


 フリガナはどうでしょう。


 例:彼女はひざまずいてうつむきがちに上を向くことを躊躇ためらった。


 どうでしょう、フリガナがうるさくないですか? わたしはそもそもフリガナ少なめです。読者の目が一瞬、脇に逸れるのが嫌だから。


 ・彼女はひざまずいてうつむきがちに上を向くことをためらった。


 今度はひらがなが多くて読みにくいです。さて、ここで登場「、」。


 ・彼女はひざまずいて、うつむきがちに上を向くことをためらった。


 いかがでしょう?

 読みやすい文章になったと思います。この小さな点ひとつが、文章の読みやすさを左右します。なので、どこで「、」を打つかはものすごく考えます。そしてわたしは最低限しか「、」を付けないスタイル。


 ちょっと急いでいるのであまりいい例ではないのですが、「青い鳥」冒頭から。


 例:と言ってもいわゆる『過去問』で、どこかの大学の過去問から良問を選んで適当に切り貼りするだけの仕事だった。


「、」の位置を変えていきます。


 ・と言っても、いわゆる『過去問』でどこかの大学の過去問から良問を選んで適当に切り貼りするだけの仕事だった。

 ・と言っても、いわゆる『過去問』で、どこかの大学の過去問から、良問を選んで、適当に切り貼りするだけの仕事だった。


 いかがですか?

 わたしは二番目のものを採用するか迷いました。書いている最中はあの位置に置くことが多いので。でも、意味の通り安さを考えて今の位置にしました。


 三番目。

 好きな人、多いですね……。これは私見ですが、あまり「、」で区切りすぎるとブツ切りになり少々間抜けな感じを受けます。


 わたしの主義としては意味がわからなくなるギリギリまでは「、」を打ちません。子供の頃先生に「、」の多い文章は下手だと教わったので(笑)。

 思えば小学生の作文には多いですよね。


 わたしは、夏休みに、家族と、プールに行きました。


 わたしは夏休みに家族とプールに行きました。で、十分、通じますよね?


 あと、主語のねじれ現象というのがあるらしいんですけど、よくわかりません^^;


 なるほど、勉強してきました。

 https://works.sagooo.com/kobuta/8253/


「わたしの夢は小説家になりたいです。」


 一見正しく見えますが、構文を見ると「~夢は~なりたいです。」

 夢はなりたい?

 ちょっとおかしいですね。違和感ありませんか?

 正解は、


「わたしの夢は小説家になることです。」


 かな、と思います。(記事は読んでない^^;)


 世の中にはそういう現象が多いらしいので気をつけてください。


 あと、みなさんが直すように心がけているのが不必要な接続詞を減らすことだそうで。

 実はわたし、そのことで困ったことがないんです……。いま、例文を探しに行ってきたんですけどない……。


 例:それからわたしたちは川沿いの道を歩きました。そしてみんなで橋を渡り、けれどもお姉様は怖いと言って渡ることができません。なぜならお姉様は水が嫌いなのです。だから川向うでしゃがんで泣き始めました。


 みたいな? 即興。さて、わたし流で。


 それからわたしたちは川沿いの道を歩きました。みんなで橋を渡ると、お姉様は怖いと言って渡ることができません。お姉様は水が嫌いなのです。(とうとう)川向うでしゃがんで泣き始めました。


 無くても通じる! 接続詞が多いとやはりうっとうしいですね。


 それとは別に、わたしは無駄な主語を消していきます。全然いい例文が見つからなかったんですけど(よほど主語が嫌いらしい)、


 ・わたしは寝る前に覚悟をして彼のスマホにメッセージを送った。もし彼がそれに気がついたなら、

   ↓

 ・寝る前に覚悟をして(わたしは、を削る)彼のスマホにメッセージを送った。もし(彼が、を削った)それに気がついたなら、


 でも意味は十分通じます。大切なのはギリギリで削ること。意味が通じなくならないかよく精査します。


 推敲のときによくチェックしてみてください。読みやすい文章になると思います。あとは音読です。慣れないうちほど音読を。著名な作家さんで音読する方、多いそうですよ?


 では今夜はここまで。

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