第21話 やはり神様は万能だった
教会に着くとシスターナナイが掃除をしている所で一言声を掛ける
「シスターお忙しいところ申し訳ありません。お祈りをしたいのですが宜しい
でしょうか?」
「セバスチャン様ようこそお越し下さいました。大変申し訳ありません汚い恰好で
お迎えしてしまい」
こちらが急に来たので全然気にしないで下さいと話してから早速お祈りを始める
「こんにちは神様。ご相談に来ましたが宜しいでしょうか?」
人馬神であるダーレーは「そんな気を回さないでいいぞ。相談事は分かっておる」
そしてウッドチップ作成の機械を開発したい旨を改めて伝えオーバーテクノロジーの部分をどうするのかを聞かない限り開発が進まないを話す
「セバスチャン、
話しを聞いただけで流石、神様は万能と言うよりはチート過ぎると思いながら話しを進めた
「では私はアイデアを出して話し合えばいいのですね神様」
「そうだな。簡単な想像図と蒸気の力を説明してくれていたらわしが導く
ので心配はいらんぞ」
早速、予想図を書いて技術者と話し合いをする事を伝えて神様との会話を
終了した
「シスターナナイありがとうございました。これは気持ちです」と話しながらお布施を渡し早々に屋敷に戻りスマホで蒸気機関を調べてウッドチップ
作成の裁断機なのか破断機が正しいのかまでは分からなかったが想像図を
書き上げ今日までの進捗状況を母上に報告を行う
「セバスチャン、分かったわ。しかし神様とは凄いものね。簡単に文化
レベルを上げようなんて想像もつかないわね。その蒸気機関が出来たら
どう変わるかしら?」
母上からの質問に話し過ぎない程度に答える「私が住んでいた地球と言う
星では産業革命が起きまして人力で行っていた力仕事が機械の力で進む
様になり遠方に向かう為の乗り
発明され馬車での移動が少なくなりました。それもあり馬は競馬や乗馬の
為に乗りやすい早く走れる様に品種改良が進んで行きます」
聡明な母上でも見た事も無い物に想像を掻き立てられたのか「直ぐに技術者と開発するのです。いいわねセバスチャン」と興奮気味に話してこられ流石に少し引いてしまった。まあ自分が話し過ぎたのが悪いのだけど・・・・・
翌朝、厩舎に到着し放牧作業を終えた後すぐに技術者の元に向かい蒸気機関
の説明とウッドチップ作成の機械である破断機の想像図を見せながら話すと
「セバスチャン様は騎士を辞めて技術者に転職された方が国の為になりますぞ」と昨日の母上と同じ様に興奮気味に話してきたので「私が出来るのは
アイデアを出す事が出来るだけで開発は出来ませんから皆さん技術者の皆
さんにお願いします」と話してここも早々に立ち去る事にした
その後、販路コース建設地に向かうと上った馬が降りる道の整備組と柵造り
組とコースの整地組(特に石や木の根っ子を取り除く)に分かれて作業を
行っておりこれなら当初の予定より早く完成しそうと思いながら現場監督と
話しを行う
厩舎に戻り昼食を済ませた後、午後からは馬の調教をライアン、ミシェルの
三人で行っていたら王城の方向から馬に乗った三人・・の影が近づいてきたが
気にせず調教を行っていたらとんでもない人がやってきた
「「「王妃様」」」
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