026, 2-02 終わりの始まり

前回のあらすじ

 女教師エロシスターのドキドキ個人レッスン♥



「どうしたの衛兵さん、こんな時間に」

「いや、子供が増えたって聞いたから、なにか手伝えることはないかと思ってね」


エロシスターとイケメンが会話をしている。俺を無視して・・・。

俺は、男らしくエロシスターを取り戻すために、エロシスターの腰にしがみつき、子供らしく質問する。

「シスター、この人だれ?」

「彼は、この街の衛兵さんよ。たまに孤児院の様子を見に来てくれるの」

「お、新しく来た子か?お兄さんに名前を教えてくれるかい」

自分のことをお兄さんと言い、イケメンスマイルを浮かべるイケメン衛兵。

「ジョニーだよ」

俺は素直に答える。

「ジョニーか。いい名前だな」

その後イケメン衛兵は、エロシスターに子供が何人増えたのかを聞いて、帰っていった。

もちろん、エロシスターが俺との子供を産んだわけではない。孤児の数だ。



しかし、度々訪ねてくるイケメン衛兵。

そんなイケメンに人妻信徒もメロメロだ。

俺は、なぜこんな頻繁に訪ねてくるのか気になった。

なにか悪巧みをしているのではないか。エロシスターを狙っているのではないか。というか間違いなくエロシスターに惚れてるだろ。

そんな俺の思いをエロシスターにぶつける。

「あの衛兵のお兄さんが、たくさん教会に来るのはおかしいよ。きっと悪いことを考えてるんだよ。だって他の衛兵は来ないじゃないか!」

他の衛兵に来られても困るが、今はイケメン衛兵だ!

しかし、エロシスターはクスクスと笑いながら言う。

「大丈夫よジョニー。彼はここの孤児院出身だから、心配で様子を見に来てくれているだけよ」

ここの孤児院出身ということは、エロシスターと知り合いということか。まさか幼馴染か!

だが待てよ・・・。お互い名前で呼び合ってないぞ。

「でもシスターはお兄さんのこと、衛兵さんって呼んでるよね。お兄さんもシスターって呼んでたし・・・変だよ!」

「そうね。変かもしれないわね。でも、いつの間にかこうなっちゃったのよ・・・」

少し困ったように笑うエロシスターの顔は、恋する乙女の顔だった。



嘘だ!俺のエロシスターがイケメン如きに恋をするなんて。やっぱりイケメンは正義なのか。イケメンにあらずんば男にあらず、なのか。

部屋のベッドの上で現実逃避をする五歳児の俺。


次の日、俺はエロシスターの手伝いをする気になれず、街を歩く。

とぼとぼと街を歩きながら思う。普段ならこの時間、エロシスターの揺れるお尻を見ている時間だ。

エロシスターのお尻を想像していると、なんだか全て、どうでもいい事のようにに思えてきた。

随分と長いこと歩いた後に、もう帰ったほうがいいだろうか・・・という思いを抱きはじめた俺の目に、変わった施設が飛び込んでくる。


大きな建物に、武装した強面の男たちが出入りしているのだ。

異世界小説定番の施設かと期待し、覗いてみようかと思ったが、街で初めての覗きがこれでいいのか・・・もっとエッチなイベントであるべきじゃないのか!と悩む俺。

しかし気になる。俺は苦渋の決断で施設を覗く。


そして俺は確信する。間違いない。ここは冒険者ギルドだ!

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