戦国武将討死列伝(自害・刑死アリ)19 板垣信方《イタガキノブカタ》

列伝其の十九『板垣信方イタガキノブカタ


(1548年)お屋形様(武田晴信タケダハルノブのちの信玄)は焦っておられる。村上義清ムラカミヨシキヨ風情に何故かように押され武田が守勢に回り敗色濃厚であることがだ。将の器とはいえまだお若いのだ。

 しかし、お屋形様を擁立し信虎さまを追放することに加担したのは他でもない我等だ。

 武田の両識と称された儂も甘利も年を取り過ぎた。

 ここで、お屋形様をお救いして死のう。

「我こそは、武田家にその人ありと称される板垣信方!名のある者はかかって来い!」


『板垣信方』討死

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