三分間の魔法を、あなたへ。

倉海葉音

プロローグ

プロローグ


季節はいつも、思いを繋げて巡りゆく。




これはとある高校に伝わる、三分間だけの魔法のお話。



その魔法で、空は飛べないけれど。


姿を消したり、食べ物を出せたりもしないけれど。




巡る季節の中で。


巡る祈りと共に。


そのほんのわずかな時間は、運命を変えていくかもしれない。




三分間を、結んでいけば。

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