前のエピソード――番外編4

設定メモ

※自分の頭の中を整理するために書いたメモです。

☆イズーの元いた世界について

・いわゆる「剣と魔法の世界」。

・勢力は大きく分けて二つ。一つが人間。もう一つが魔王配下の魔物たち。

しかし現魔王が姿を隠してから両者の均衡は破れ、人間が圧倒的に優勢となりました。今や魔物たちはすっかり数を減らし、滅びるのを待つだけとなっています。

そして魔物とのパワーバランスが崩れて以降は、人間同士の諍いが増えました。

イズーのいた世界には、平和という概念がない模様です。

・魔物・魔族とは、いわゆるモンスターです。獣人など、人間とは異なる容姿をした、凶暴な闇の一族です。

・イズーは「魔の民」出身です。「魔の民」は魔物寄りの人間たちで、魔物とも交わり、強い子孫を残してきました。そのせいで、普通の人間たちからは敵視され、迫害されています。浅黒い肌に銀髪が特徴で、生まれつき強い魔力を持っています。

・彼らの世界に伝わる神話によれば、イズーたちの世界と風吹たちの世界は同じ創造主が作った、対のような存在とのことです。

☆異界の扉について

・魔王城地下の「開扉の間」に封印されていた魔法の扉で、イズーたちの世界と風吹たちの世界を繋いでいます。

・複雑な呪文と操作が必要なため、ある程度魔法が使える人間でなければ開けられません。

・異界の扉で繋がれた二つの世界は、時の流れが一定ではありません。誰かが異世界に旅立ち、時を置かずしてまた別の誰かが扉をくぐっても、同じ時代に辿り着くとは限らないのです。この辺りの振り分けは扉の主が行っているようですが、詳細はよく分かっていません。

☆キャラクターについて

・友良　風吹（ともよし　ふぶき）

　29歳。身長165cm。メガネ着用。

　とある建築会社の営業部で主任をしている。ごく普通の会社員。

　歳相応に肝が座っており、マイペース。奔放なところもあるが、根は常識家である。

　現在はＫ県内で一人暮らしをしているが、実家はＹ県の農家。家族は両親、兄、弟。

　イズーの悪しき魔法のみを跳ね返す、不思議な力があるらしい……？

・イズー（イズルゥ・フェレスタ・アズロマーカイト）

　25歳。身長190cm。

　銀髪に青い目、肌は浅黒く、美形。日本の町中では非常に目立つ。

　元の世界では最強の魔法使いで、「魔導師」という最高称号を持つ。

　魔法においては天才だが、世間知らずの研究バカ。魔法以外のことには一切興味を持つことなく、この歳まで来てしまった。ところが風吹と出会い、恋に落ちて……わけの分からないことになっている。

　風吹になんとか自分のことを好きになってもらおうと頑張っているが、空回り気味。

・海月　クララ　/　女魔法使い　クララ

　32歳。身長170cm。

　金髪碧眼の美女。幻燈の妻。

　こちらの世界では占い師として名を馳せている。

　楽天家。

　現在、第一子妊娠中。

・海月　幻燈（かいげつ　げんとう）　/　僧侶　ゲントー

　34歳。身長180cm。

　黒髪に黒い瞳の持ち主だったため、「濃い顔をした日本人」ということで通っている。

　クララの夫。

　こちらの世界では除霊師などをして金を稼いでいる。

　性格は真面目で、モラルを欠いた行動を嫌う。その割には坊さんのコスプレをしたり、不謹慎だが……。

・勇者

　失踪時25歳。170cm。幻燈と同じく、黒髪に黒い瞳の持ち主。

　彼のいた世界における「勇者」とは、優れた武勇や魔力によって選ばれるわけではない。魔王の首を討ち取るためだけに、ある性質を受け継いだ者が代々その役目につく。その事実がやり甲斐を削ぎ、彼のプライドを傷付け、迷わせていた。

　「異界の扉」をくぐり、現在は行方不明中。

・ココ

　身長155cm。枯れ草色の髪に、瞳は金色。

　イズーについて回っていた半獣の少女。

　勇者の仲間である盗賊の青年に引き取られ、共に彼の故郷へ帰っていった。穏やかな生活を得ているはずである。

・Ａ子、Ｂ子、Ｃ子。

　風吹の部下たち。仕事のできる明るい女子。

　Ａ子は最近結婚が決まったが、皆Ｄ太が好きである。

・Ｄ太

　28歳。身長168cm。メガネ着用。

　風吹の部下。

　良い大学を出ている、各種資格持ちの優秀な社員だが、神経質、口が悪い、自分より劣る相手には上司だろうが従わない、などの問題を抱えた青年。

　風吹のことが気になってしょうがないようだが、相手にされていない。

・スイート☆ラクシュミー

　オカルト系ＳＮＳ「漆黒と混沌」の有名ユーザーの一人。

　書き込みの末尾に☆を付けるのが特徴。

・「運命を調律せし悪魔」

　オカルト系ＳＮＳ「漆黒と混沌」の有名ユーザーの一人。

　クールな雰囲気の人物。

・「黄泉の国のナギナミ」

　オカルト系ＳＮＳ「漆黒と混沌」の有名ユーザーの一人。

　正体はクララと幻燈で、二人でこのアカウントを共有している。

　ユーザー名の元ネタはイザナギ・イザナミであるが、ナギの書き込みは幻燈で、ナミの書き込みはクララが担当している。ナギモードとナミモードでは当然文体も雰囲気も異なるが、彼らはこれを「人格が入れ替わった☆」と説明している。そしてその設定は、なんの違和感もなく、他のユーザーに受け入れられているという。「しっこん」は、つまりそういうところなのである。

・絶対零度の死神

　オカルト系ＳＮＳ「漆黒と混沌」の有名ユーザーの一人。

　少々荒々しい口調が目立つ青年。ラノベやゲーム、アニメや漫画が好きな典型的なオタク。だがイズーに料理のアドバイスをしたりと、根は悪い奴ではないようだ。

以上。

またなにか思い付いたら更新します。