第9話 1日

ある日のさくらさん



6:00 a.m. 起床


むくり。


………。


しゃかしゃか…しゃかしゃか。


歯を磨けば目も覚める。

お気に入りの歯磨き粉はイチゴ味。



6:30 a.m. 朝食&お弁当作り


トントントン。コトコト。


今日の朝食は、焼鮭にお味噌、冷奴、納豆。

お弁当には、魚肉ソーセージとポテトサラダにオムライス。


(夜ご飯は彼の大好きなサバにしよう)




7:30 a.m. 起こす&朝食


ゆさゆさ!ゆさゆさ!


「キュイッ」



ぼーっ…

寝起きの彼は可愛い。



8:00 a.m. 見送り


いってらっしゃい




1:00 p.m. 買い出し


お昼を食べた後は、買い物へ。




「おう!さくらちゃん!いらっしゃい」


「キュー」


笑顔がとても暑苦しい、行きつけの魚屋のおじさんだ。

初めて行った時に捕まえようとしてきた。


アジ2匹、サバ14匹、イワシ2匹を購入。

背中のリュックに詰めてもらう。

おまけで魚肉ソーセージを3本もらった。

ここの魚肉ソーセージは質が良い。



「あら、さくらちゃん。いらっしゃい」


「キュイ」


笑顔がとても可愛らしい、行きつけの八百屋のおばさんだ。

初めて行った時に捕まえようとしてきた。


適当にオススメの旬野菜を購入。

背中のリュックに詰めてもらう。

おまけで魚肉ソーセージを7本もらった。

ここの魚肉ソーセージは質が良い。




「わんわん」


近所の野良犬の八郎くんだ。

友達。落語が趣味らしい。



歩いていると、いつも色んな人に見られたり、話しかけられたりするので、買い物は時間がかかって大変だ。




4:00 p.m. 休憩


ドサドサッ!

リュックから買ってきたものを出して、冷蔵庫に仕舞い込む。


何故かいくらでも物が入るお手製のリュック。

まるで某ネコ型のあいつのポケットみたいだ。


私は体が小さく多く持てないので、いつもとても助かっている。



お茶を飲みながら、テレビを見る。

やはりサスペンスは良い。


あ、洗濯物…

週末にすれば良いか。




6:00 p.m. 夕飯作り


トントン。グツグツ。

サバの味噌煮とサバの塩焼きを作る。


(彼はサバが大好きだから喜ぶだろう)


魚肉アート(彼命名)は東京タワーにするつもり。




料理の合間にマッサージ用のアロマを用意。

サバの使わなかった部分をさりげなく混ぜている。


(彼はサバが大好きだから喜ぶだろう)



ついでにお風呂も沸かしておく。

電気代節約のため保温はしない。






7:00 p.m. お迎え


おかえりなさい



7:15 p.m. 三択


ヒュンッ


今日の彼は、肩がいつもより2mmほど張っているのでマッサージをしてあげたいな。

ヒュンッ


でも、彼の意見が最優先。

ヒュンッ



マッサージを選んでくれた。嬉しい。

頑張ろう。





10:00 p.m. お風呂



さっき彼は泣きながら夜ご飯を食べていた。

久しぶりのサバに感激したみたい。


前に土下座しながら、サバをやめてほしいと頼まれた時はびっくりしたけど、

あそこの魚屋さんのサバは値段が高いから遠慮して我慢しているのだろう。


(今日は安売りで良かった)



ざばぁ


お風呂で体も温まったしそろそろ寝よう




11:00 p.m. 就寝


しゃかしゃか…しゃかしゃか。


お気に入りの歯磨き粉はレモン味。

朝と夜で使い分ける二刀流。



ドサッ


やっぱり彼のお腹の上は落ち着く。

1日の疲れが吹き飛んでいく。

しかし、彼に頭を撫でられるとすぐに寝てしまうのが難点だ。

もう少し感触を楽しみたいのに…。


……。


スヤァ



「おやすみ。さくらさん。今日こそ涎を垂らすなよ。」




ある日のさくらさん

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