夫婦日常生活

一ノ瀬 彩音

第1話 日常生活Ⅰ

私の妻は解離性障害という障害を抱えています。


一番最初に出会ったときはそういう障害を抱えているのは

知りませんでした。


しかし、お付き合いが長くなっていくにつれてこういう障害を

抱えているよって知らされると私も戸惑います。


その障害が解離性障害なのです。


解離障害というのは私もどういうものなのかを知らなくて

正直参りました。


そこで解離性障害というのは記憶や体験を思い出せなくなったり、

別の人格が現れて大変な事になります。


普通の人格とは別に主人格というのが存在して、主人格が基本的に

表に出るというのを知るわけですが、それでもよくわからないので

困っているのでした。


ただし、月日流れるとだんだん解離性障害というのが理解出来てきて

今はこの人格が出ているのかなっていうのがわかるようになります。


解離性障害の影響で人格というのがいますけれど、中には悪い人格も

いまして、その人格が主人格に対して何かしら悪い事をすると

主人格が表に出ててそれに攻撃をしてくるのです。


それをやられると主人格も精神的ダメージを負うし、もちろん身体にも

負担となって疲労も半端ないです。


私の妻は解離性障害のせいで未だに病院にも通院しているし、

朝、昼、夜と一定量のお薬を飲んでいます。


解離性障害って記憶や体験を思い出せないとあるのですが、

私と過ごしててもいくらか前の事が思い出しづらかったり、

記憶がないというのがあります。


主人格以外にも人格というのが表に出てくると私も相手にしないと

いけなくてとても大変です。


妻の解離性障害の状況は主人格とは別に人格が数人位いるので

それも相手にしているのです。


なかなか一人で相手にするのはつらいですが、妻なのでそうも

言ってられないというのが現状です。


出会った頃でしばらくしてそういう障害を抱えていると告白された当時と

比べると今はある程度の事は対処出来ます。


それでもすべてがわかるわけじゃなくて、私も素人なのでわからない事が

あれば、妻が通院している病院の担当の主治医に聞いています。


精神障害って理解されるまでにお時間がかかるし、理解した後が

本当に大変です。


主人格と人格を相手にしないといけないのもあるし、それぞれ

好みや嫌いな物なども違うので実に苦労しました。


今も苦労していますが、それでも妻という事で頑張って対処しています。


人格というのは表に出てくるとコントロールされているように感じますが、

実際はそんなような感じです。


解離性障害というのは解離性遁走というのもあります。


過去の事を想起することができなくなる。


この障害は他にも症状があります。


それを含めて私は妻の事を支えています。


解離性障害って本人はとてもつらいと思うし、周りが理解しないと

何も始まらないというのが事実です。


今では私も解離性障害については多少なりともわかるけども、

それでも専門家でもないし、精神医でもないので詳細は

わかりません。


障害って99.9%完治できても100%完治は難しいです。


一生背負っていかないといけないのでつらいですよね。


日々、二人三脚で頑張っているけど、つらい時は正直つらいです。


私はへこたれないように頑張っているのが現状です。

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