第4話 腕時計とは

なんか、今日にかぎって時計を忘れて行ったらしい。

あいつの大事な使ってないと止まる時計だ。

すごくカッコイイと自己は満足しているが、誰からも「ぉ!、イイ時計だね」と褒められないあの時計。

今日は、多分、もしかして褒めてくれるオネーチャンがいるところに飲みに行くんだな。

それなのに、忘れちゃったんだな。

笑える。あほやな。


あいつ、何故か増税とともに時計に目覚め、時計を買い出した。

気軽に買えるようなもんじゃないゼ。

そして、まだ欲しいと言う。

なんだ?ゾンビから身を守る鎧なのか?


こないだ、一緒に出かけた時、「今何時かな?」って聞いたら、「もうすぐ4時」ってスマホ見て答えてたよ。

あいつにとって時計って何なんだろう。

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