あなたと出会って、私はパンツを放り投げた。

作者 成井露丸

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★★★ Excellent!!!

 哲学的とも取れるセリフが飛び出す一見色物恋愛小説家と思いきや、ほんのり切ない青春小説です。
 青春とは、人と人との関わり方とは…そして「パンツ」とはなんなのか…ただの布ではない。そこには確かに人の想いや歴史、そして様々な生き様が刻まれているのだ…そんなことを考えさせられる素敵な作品でした。

★★★ Excellent!!!

 はーい、我らが天才変態哲学者が、またやってくれましたよー。

 今度のターゲットは、失恋に落ち込む健気な現役JK!
 大学生になった水沢くんは、「青春」という言葉を巧みに操ることでJKのパンツを脱がせて、あまつさえスローイングさせてしまおうというのです。なんという知能犯か!

 黄昏の海辺で「君は僕に似てるね」とか「人は知らず知らずのうちに他人と障壁をつくっている」とか語り掛けるシチュエーションが、某エヴァのカオルくんチックで卑怯です。年上のイケメンにこんな絡み方されたら、純真なJKはコロッと騙されるに決まってるじゃないですか。

 さすがは、シリアルパンツキラーの水沢御大将。今回も、詐欺師顔負けの変態弁論術が冴えに冴え渡っております。おまわりさん、早くこっち来て―!

 ……しかし、この男が並みの変態と異なるのは、目的を完遂するためには、自分自身の犠牲をも厭わない覚悟を持っているというところです。
 まさか自らのパンツをも洋々たる大海にスローアウェイしてしまうとは、なんと見上げた根性でしょう。
 スローアウェイ後、安易にノーパンコンクリート着座しなかった点も驚嘆に値します。普通の変態なら、嬉々としてSit downしているはずですもの。

 日頃から「我こそは変態なり~!」と叫んで醜行に耽っている自称変態の皆さまには、ぜひともこの短編を読んで、真の変態がなんたるかを理解してほしいです。
 稀代の変態であり、同時に稀代の青春伝道師である水沢くんの生きざまを目の当たりにすることで、きっと世界の広さを実感することができるでしょう。

 最期になりますが、神出鬼没の変態紳士水沢くんがふらっと私の住んでる街にやって来て、無垢なJKを唆したりしないよう、玄関に塩でも撒いておきたいと思います。

 こっちくんなー! パッパッ!!