サンタの自覚

勝利だギューちゃん

第1話

11月も半ばとなると、クリスマスムードも高まってくる。

つい最近、ハロウィンをやったのに、日本人とはお祭り好きな人種だ。


そして、クリスマス・・・


そろそろサンタクロースも、忙しくなる。

そう、普通は・・・


でも・・・


「なあ、サンタの仕事しなくていいのか?」

家にいる女の子に、声をかける。


この子はマイルといって、サンタさんの女の子。


「早くしないとまた遅れるよ」

「言わなかった?」

「何が?」

「私の仕事は、クリスマスに君の恋人になること。それまでは、ここにいる」

それまではか・・・


となると、クリスマスが終われば、お別れ・・・

彼女は国に帰るのか・・・


そう考えると名残惜しいな・・・


「さてと・・・」

マイルが、立ち上がる。


「どこか行くの?」

「うん。やはり君の言う通り、サンタの仕事をするわ」

「仕事?」

「うん。サンタの仕事は子供に夢を与えることだものね」

確かにそうだ・・・


「で、君はクリスマスに、彼女である私をどこに連れてってくれるの?」

「僕が決めるの?」

「彼氏の役目でしょ」

「男女は関係あるか!経験者がリードしろ」

「相変わらずの草食系だね」

「るさい」


連れてって文句を言われたら、元も子ない。

あっ、一回限定だから、それでもいいのか・・・


「じゃあ、クリスマス前に、来るから、よろしくね。彼氏くん」


マイルは帰って行った。

確か、クリスマスまで一緒にいてくれるといっていたが・・・


サンタとしての自覚が芽生えたので、よしとしよう。


また、アニメのDVDを見て、遅れてきたりして・・・

まさかね・・・

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サンタの自覚 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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