第34話 電話
「あっ! 弥生起きてたんだ~。 今日はあんなことしちゃってごめんね。」
いつもの声で美穂さんから電話がかかってきた。俺もモヤモヤして寝れなかったところだったので声が聞けて良かった。
「起きてると思って電話してきてますよね? こちらこそ。気を使って電話してくれたんですよね? ありがとうございます。」
「多分、弥生のことだから気にしてるかなと思って。あんた優しいからさ。」
「優し過ぎるのはよくないですよね。 美穂さんに不快な思いさせたら申し訳ないと思っていました。 本当にすみません。」
大和と話して悩んでいたことをそのまま話す。美穂さんがキスしてくれた時に揺らいでしまっていた自分も確かにいたからなおさら悩んでいたことも正直に美穂さんに伝えた。多分それを曖昧にしてしまったら今後美穂さんと話ずらくなると思ったからだ。
「弥生。そんな風に思ってくれていたんだね。なんだかそこまで考えてくれていたと思うと本当にうれしいな。」
「だからこそ、今付き合ってる彼女のことも改めて本当に好きだってことも自覚できました。美穂さんには申し訳ないのですが。。。」
少し間が開く。今後の関係に傷がつくのかと考えながら返答に待っていた。
「それでこそ、私が気に入った子だよ。そうでなくちゃ私もあんたをきになったりしなかったよ。彼女幸せにしてあげな。 それじゃ、また来週ね!!」
そう言って電話が切られた。
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