第5話 狂う

雪園は呪いの呟きが終わるとユキと一緒に食べ物を探して居た


「この辺りも前にあったけど無いや」


「見当たらないな、食べ物」


木の実とか落ちてたら良いけど、しかしユキの身体が気になる、あんな話聞いたら余計に気になる、ユキは可愛いし優しそうだし、結婚したいな、でも結婚とか無いしな、は~、僕はもしかして独占欲が強いのか、ユキは可愛いな~子供か、欲しいな、子供、この世界は僕の生きる場所になるし、子供は先で欲しいな


「蓮くん、どうしたの、また発情してる」


「いや違うから、先で自分の子供がほしいなって」


雪園がユキに説明するとユキが不思議に言葉を述べた


「蓮くん、でも自分の子供か分からないよ」


「え、なんで」


「だって皆で子作りするから」


「え、そうなの!」


か、完全に動物と同じだ、いや、待てよ、ユキは群れから離れてるし該当しないのでは、未来で家族が作れるかも、まあ、ユキと付き合えたらだけど、それに自分がこの世界で生き残れるか分からないしな~


「・・・く・・蓮くん」


「え、なに」


「どうしたの生きなりぼーとして」


ユキは蓮が生きなり考え込み前を見ていない事に気づき言葉を述べた


「あ、ははは、何でもないから」


気づかれた、会って間もないのにユキと結婚良いな~なんて思ってる自分が早くも馴染もうとしているとは、まあ、結婚概念無さそうだけど、いや、今はここでの生きる為に食べ物の家を探そう


「聞きたい事が有るんだけど、果物だけではなくて、ユキ生き物を狩って食べないのか」


雪園は疑問に思い言葉を述べた


「生き物?死ぬよ」


「え、死ぬ」


「うん、生き物なんて狩ってたら私達が死んじゃうよ、弱いのでも一匹狩ろうとしたら私達の群れの半数は死んじゃうから、狩りはしないの」


ユキは何かを思い出したのか、顔色が悪く語り出した


「あーーー、そう言う事か、確かに、ここの生き物はでかいし攻撃性が強いからな」


「蓮くん、暗くなる前に果物探そ」


ユキが雪園に手を伸ばし言葉を述べた


「そうだな、ごちゃごちゃ考えても仕方ないし、行こっかユキ」


雪園は苦笑いしながら言葉を述べ、歩き出した


「果物、果物・・・なかなか無いな、いつもこの辺りは余り取れないの」


雪園は疑問に思い言葉を述べ、ユキに聞いた雪園は果物を探しながら質問をしていた


「う~ん・・・今年は特にかな、いつもはここらは果物が豊富でかなり採れたから、今年は全然採れないんだ」


「そっか、天候が変わったのかな?」


「あ、確か生き物の動きが変わってきてるよ、居なかった場所に居たり、居た場所に居なかったり」


「・・・・・・生態が変わった、それとも・・・」


何か強い生物に追い出された、もしくは魔法が使える人間が居るのか、ここは本当に地獄パラダイスだな


「蓮くん逃げよ」


「え」


「早く!」


ユキが突然雪園の服の裾を引っ張りながら言葉を述べた、雪園はユキに名前を呼ばれユキの顔を見ると顔色が悪いユキの姿がありユキが見ている方に顔を向けるとライオンより一回り大きいトンボ見たいな虫が飛んできていた


「はあ!また虫かよ!トンボでか!」


「蓮くん早く逃げないと喰い殺されるよ!蓮くん!」


「嫌だ!来ないでくれ!」


雪園はパニックになりユキの声が届いて居なかった


また虫だよ、もう嫌だ、どうする、どうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうする・・・・・・


「あぁ、駆除だ、虫は駆除だぁぁぁ!エヤカッター!」


トンボが後少しで手の届く範囲に迫り虫に迫られたくなく雪園は一心不乱に右手を横に振り風の魔法を放ちトンボを横に半分斬り落とした、雪園は悪夢が終ったと思いホッとするが、エヤカッターで斬られたトンボの体液が雪園とユキに降り掛かった


「あ」


「すごい!」


「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」


「れ、蓮くんどうしたの!」


雪園はトンボの体液が身体に掛かり気が可笑しくなりそうな顔で叫び声を上げて、必死に拭き取ろうと暴れまわっていた、ユキもトンボの体液が降り注ぎ身体に付着したが雪園の狂いように驚いて居た


「駄目だ」


あぁ、駄目だ・・・洗い落とさないと・・・・・・


「そうだ!水・・・水、水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水!降り注げ!ウォーターレイン!」


雪園は魔法をイメージで必死に大量の雨を降らそうとした、天に腕を向けて魔力を気にせず全力で雨を降らそうとして居たまるで狂ったように


「蓮くん、大丈夫?ねぇ」


ユキが言葉を掛けても雪園には聞こえていない


「さあ、降れ降れ降れ降れ降れ降れ降れ降れ降れ降れ降れ降れ降れ降れ降れ降れ降れ降れ!」


まるで呪いの言葉を述べる要に言葉を述べていた


天から一粒の雫が雪園の手に落ちてきた


「来た、アハハハハハハハハ、来た、来た来た来た来た来た来た来た来た来た来た来たアア!」


一粒の雫が降り注ぎ来るとまるで蛇口の口から緩み大粒の雨が降りだし、台風が到来したかの要に雨が大量に降り注いだ、雪園は雨の量を気にせずに空に顔を向け笑い出した


「アハハハハハハハハ!これで汚れが落ちる!これで!これで!」


「蓮くんこれなに、早く逃げよ危ないよ!」


ユキは雪園の両肩を掴み言葉を述べた


「あ、ユキどうしたの」


雪園はトンボの体液が落ちたお陰で冷静を取り戻してきた


「どうしたのって」


「あれ、雨が降ってる・・・って台風か、早く逃げよ」


「だから逃げよって言ったよ私」


ユキは少し頬をむくれて居た


「ご、ごめん、安全な場所に逃げよ・・・どこに逃げれば!」


雪園は顔を手で多い悩んでいた、どこに逃げればと


「この辺どこにも洞窟無いけど近くに川が有るから危ないよ離れないと、だからあっちに行こう」


ユキが指差した方角に向かおうと雪園はユキの手を握ったが走り出す直前で雪園は思った魔法を使ったらと


「試してみるか・・・ユキ」


雪園はユキに手を伸ばした、ユキが手を掴み、それを雪園は掴み返した、雪園はユキを自分の方に引っ張りユキの身体をお姫様抱っこし高速で走り出した、雪園は自分に身体強化魔法を掛けて


「間に合え、間に合え!」

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