君への手紙
白野 音
手紙
愛してます。
やはり俺は君がいないとなにもできないみたい。部活がんばってねという声を聞かなきゃ、朝起きての声を聞かなきゃ、夜帰るよの声を聞かなきゃ、なにもやる気が起きない。
俺は部活がつらい。君が辞めてほしいと言うならば俺は辞めたいと思う。もちろん完全にとは言えないんだけど。でも君は怒ると思う。ほら、ちゃんとしなきゃでしょ、優先順位しっかりして、って。そういって叱ってくれる。たった三ヶ月しか変わらないのに君はしっかりしてる。
だから君はすごいんだよ。なによりすごく優しい。これを言うと君はすごく苦しくなることは知ってる。でも言わせて。君は優しいと、いい子なんだと。もっと自分を大切にして。死にたいのは分かってる。でも死にたいなんて言わないで。まだ俺は君とやりたいことがいっぱいあるんだ。クリスマス一緒に過ごすこと、どこかお泊りに行くこと、一緒に家で映画観ること、お菓子パーティーだってするし他にもまだまだある。それに話したいことだってある。君の過去の事だってまだしっかりとしらない。だから教えて、もっと君の事好きになれると思うから。これからも一緒にいてほしい。なにがあっても離すことだけは嫌なんだ。わがままなのは分かってるよ。でもお願い。
そばに居たい。
また、手紙を出します。またね。
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