ホームルーム

大豆

エピローグ

『おいおいおい、変わってねえなぁ!』

伊藤が言った。


『見た目は変わっちゃったねー。』

滝口が言った。


俺は銃を手に、だらしなく突っ立っている。



同窓会。


俺は呼ばれた訳じゃあない。


その事に腹を立てて乗り込んだ訳でもない。


たまたま「立て篭もって」しまったのがこの居酒屋なのである。


俺はほとほと運がないらしい。


いや、本当にそうか?


こんな巡り合わせ、千載一遇なのでは?


そう思うと体が勝手に動いた。


『関係ねー奴はさっさと店から出ろ!加西中の奴だけ残れ!変なまねした奴から撃ち殺すからな!!』

俺は入り口の前で銃を構えた。

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