あとむ☆ぼむっ!

しいな らん

第1話 あいどる!

 2XXX年、ある事件が報道され話題になった。 インターネットでもすぐに記事になり、多くの男達(一部の変わった)の興味を釘付けにした。 都内某所で発掘作業中に、なんと太平洋戦争中に日本軍が極秘で開発していた小型原子炉を搭載した少女型ロボットを発見したのだ。 そしてその女の子、んもーロリロリでめちゃんこ可愛いのだ。人間にしたら14歳くらいの年齢に見える。 さすがHENTAIの国日本! 昔から変わっていなかったんだね。 国は彼女をどう処理するか悩んでいた。 後日、彼女は動き、医者のような人物と会話する動画がネットに流出した。

「君、日本語はわかるの?」

「はい……一応……」

 その他幾つか簡単な質問をするだけのやりとりだったが、彼女は本当に生きた人間と寸分変わらなかった。

 そしてその美貌と脳がとろけるような甘くそして色気のあるしゃべり方に多くの男達(一部の変わった)をより魅了した。

 その動画は至る所に出回り、世界中の多くの人が知ることとなった。

 ニッポンが原子力駆動のロボットを作った!

 お隣の国も大慌てだ。

 ネット上では自然発生的に、鉄腕アトムの妹の名前を取って、ウランちゃんと呼ばれるようになっていた。

 日本国はあまりに事が大きくなってしまったため、彼女を処分するという方向に傾いた。

 そこで人権団体が動いた、なぜなら、ネットに上げられた動画を見る限り、彼女には意志も感情も、豊かな表情も持っていたのだ。

首相もウランちゃんについて言及し、彼女は国の管理下で暮らすこととなった。

 厳重な管理の元ほとんど部屋に篭って暮らし、勉強に時間を費やした。

 彼女は当時作られたとは思えない程のオーバーテクノロジーの脳を持ち、実に様々な事を吸収していった。

 そしてある日、テレビを見ているとAKB48が歌っている姿を見た。そしてウランちゃんは素朴に思った。

「私もこんな歌って踊れるアイドルになってみたい……」

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