第253話 帰宅の途……。(5)

 楚王と言っても過言ではない懐王の片腕、右翼、左翼と彼。懐王の次に位置する重臣であること間違いない位の武信君さまに対して。この【趙高】と言う名の男性、ではなく女性──。


 そう、男装麗人仕様である女性【趙高嬢】なのだが。彼女の容姿、着衣をしている服装はね。執事仕様のタキシード服姿なのである。


 そんな執事仕様の怪しきお姉さまであらせられる【趙高嬢】なのだが。 彼女は、『フフフ』と、御機嫌良く。麗しく微笑みながら。覇王妃さまや梁(武信君)さま、拍殿に対して、怪しき、悪しき話し。密談ポイ話し、会話──。


 それも楚の大敵であり。史記によれば、覇王妃さまや梁(武信君)さま、拍殿の怨敵──。先祖、先代さまになる。あらせられる。亡き【項燕】殿の怨敵である筈の、【秦帝国】の勝利に貢献、もたらした。


 そう、同じ楚の将軍、仲間である筈の、【陳勝】が勝利をする策ではなくて、秦帝国側が勝利をする怪しき策を、この男装麗人のお姉さま【趙高嬢】と共に思案。実行をしたみたい。


 だから何故? と思いながら。驚愕し、『うむ、何故だろう?』と、驚嘆を漏らしながら思案を続ける。続けるのだが。


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