第213話 李信対覇王妃  (2)

 彼……? 漆黒の甲冑を身に纏う凛々しい容姿の男とは対照的な色合い……。


 そう~? 彼の向かう先は~? 白き甲冑を身に纏う兵馬俑仕様の悪しき物の怪達が陣構えで並び立ちそびえ──! 待ち構えている場所へと彼は? 疾風の如く速さで、先陣切り向かっている。


 その様子が? 遠目から彼の様子を凝視している我等の瞳には映るのだよ。


 でッ、そんな彼の目的……。


 そう~? 到着先だと思われる場所に立ち並ぶ白き兵馬俑仕様の物の怪達の中に、一人立つ──! 神々しい武士(もののふ)……と言うか~?


 白き純白のビキニビキニアーマーを身に纏う灰色の肌色を持つ、艶やかなダークエルフの女性……。


 と、言うよりも~? 戦姫と呼んだ方がよいかも知れない~?


 妖艶~! 艶やかな物の怪の……と、言うよりも~? 精霊であるダークエルフの女性なのだが~?


 彼女は~? 自身の隊へと向かってくる漆黒の甲冑を身に纏う男と? その者が引き連れてきた黒き兵馬俑仕様の物の怪達の騎馬隊……。


 そう~? 黒き重装備騎兵を彼女は、視線に捉えると?


 ダークエルフである彼女の艶やかな唇が開くのだよ。


 こんな感じでね~?


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