第182話 絶体絶命!(11)

 だから覇王妃さまの口から「えっ?」、「えぇ、えええ~」と、驚嘆。


「母上さま~。儂に何とかしろと言われましても~。何ともなりません……」と、力無い台詞と言葉が返る。返るのみなのだ。


 それも、己の持つ、可愛い大きな笹耳を親子二代? で仲良く。垂れさせ落胆しながら覇王妃さまは、自身の母だと申す。言っている梁さまへと言葉を返すのだ。


 だから梁さまのダークエルフ化したが為に、更に優艶に艶々と光り輝く唇が開いて。


「そんな~。うそでしょう~? 貴女~?」と。また気落ちをした言葉が漏れる。と、いうことはない。ないのだ。


 だって梁さまは、楚・秦攻防戦で、世に楚の武信君と称えられた上に。あの楚の名将項燕の末裔でもあり。知力、武力ともに優れた上に、楚の覇王項羽の才能を幼くから見ぬき、教育。帝王学を学び教え込んだのは他でもない。項羽若しくは、項籍の育ての親でもあるこの項梁さまなのだから。彼女、梁さまは、直ぐに! 瞬時に、己の脳内を回転。回転させながら思案をする。彼女が思案をすれば、『ポン!』、『ポン!』なのだ。


「あっ? そうだ?」


 そして、「そうしよう……」と。


 梁さまの口から自然と言葉が漏れてくるのだ。



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