第161話 伯父と甥? 伯母と姪? それとも親子喧嘩?(11)
「おい、おい、籍! 籍―、見て、見ろよー! これを? これを?」
う~ん、何処からともなく少年の声がする、ではないよね。
籍の友人である健司少年の声が聞こえてくるから。
彼に注目、注目をしてみる。
……ん? 何だ、あれ? 健司少年が両手で握り、見開いている物なのだが。
う~ん、本……?
どうやら、御本と、呼ばれる物のようだが。
彼──。
そう、健司少年は、自分自身が両手で握る御本を開いて、己が所持する。スマートフォンの画面を真剣な眼差し……。
う~ん、どうやら? アプリケーションゲームを真剣な顔でプレイをしている籍へと声をかけ。
健司少年が開いている御本──。
多分、写真集ではないかと思われる御本……。
そう、只今覇王妃さまが。
「ん? 裸体……? それも、女性の裸体が描かれた書物、御本のようだが……」
と、言葉を漏らしながら。壊れ、破壊をされた。白いベッドの残骸の中から出た! 現れた!
だから覇王妃さまは、ついつい、『何だろう?』と、思いつつ拾われた御本と同じ物を健司少年は籍へと、『早く見ろ!』、『見てくれ!』、『凄いから!』と、いわんばかりな勢いで、急かしながら。アプリゲームに夢中になっている我が友、籍へと声かけているようなのだが。
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