　すると中なから宝物？

　そう無残な容姿へと変貌したベッドの瓦礫の中から宝物、といっても？　覇王妃さまが喜ぶ物ではなくて、彼女──。

　覇王妃さまの主である籍の大事なお宝から……。

　それも？　覇王妃さまだけではく、拍殿や梁さまにも見つかる。発見されると困るお宝物を籍は、己の所有する純白のベッドの中に、妃さま達へと内密、ばれないようにと隠し。誰もいない。

　そう、梁さまや拍殿、覇王妃さまが黄泉の世界へと帰還された後などに。お妃さま達の目を盗み、ひっそりと。

『フフフ』、『デッ、ヘヘへ……』と、己の目尻を下げ、鼻の下を伸ばし。口からも『ジュルリ』と、涎を垂らし。腕で拭きながら、嬉しそうに派手でスケスケな下着を着衣しているお姉さま達の官能的な容姿や、産まれたままの御姿──。異性の男女が優艶に重なり交わる様子をとらえて写した写真集を嬉しそうにみていたのに。と、いうことはないから大丈夫！　大丈夫だからね！

　だって異性の妖艶、官能的な、スケスケ派手な下着の容姿ならば。拍殿や梁さまは、主好みの官能的なスケスケ派手下着姿で、自分達の御自慢な肢体！　素晴らしいボディを見て、見て、籍と、言わんばかりに魅せつけ、見せびらかしながら、お尻フリフリモンローウォークで、屋敷内を歩行しているから。別に写真集を嬉しそうに見る、読みする必要はない。ないのだ。