第157話 伯父と甥? 伯母と姪? それとも親子喧嘩?(7)

 御二人の戦姫の争いを高みの見物──。観覧、観戦していてもね。


 う~ん、でもさ? 籍の実母である梁さま自身も、流石拍殿の姉であり。師匠と言った感じで、素晴らしく速い拳や蹴りに、しなやかな筋肉からくる動きとバネ、技量は、素晴らしいの、一言なのだが。


 只今梁さまが相手をしている。お手合わせをさせて頂いていると、言った方が良いかも知れない相手はね?



 あの中華四千年以上の歴史を持つ。あの大国の伝説の武人であり。元祖覇王、一騎当千万夫不当の伝説の御方の上に、神か魔王か、女神さまなのか? どれを? 彼女に例えたらいいのか、未だわからない。わからないけれど。人ではない者で間違いない容姿……。




 そう、彼女のグレイ色を褐色、陽に焼けた小麦色をたして一にしたような優艶な肌の色を持つダークエルフの女神さまなのに。この失態はどういうことなのだろうか? と、二人の拳と足だけを使用した物々しい争い。肉弾戦を観戦して、覇王妃さまに対して少々不満が残る。残るとは思わないか? 二人の戦姫さまの美しい肉弾戦を魅入り見惚れ凝視している者達は、納得できないのではないか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る