第153話 伯父と甥? 伯母と姪? それとも親子喧嘩?(3)
それでも? 二人の麗しいお姉さまとお嬢さま達は、一人の男、少年、主を巡りかけて争う。争う者だから。未だ戦、戦い、乱闘は終わりを告げそうにない。ないのだ。
だって美しい御二人のお姉さまの瞳も凛! キリ! 爛々と。御二人の美しい瞳の炎が衰えることもなく。凛々爛々と勢い良く炎が燃え盛っている最中に見える。見えるのだ。
と、いうことで?
美しいお姉さまとお嬢さまの御二人は。この戦、戦い、乱闘を心から楽しみ、喜んでいるように見える。みるのだよ。
だってさ? 二人のお姉さまとお嬢さまの麗しく、艶やかに、女性の色香で輝く唇のついた口が更に開いて。
「はぁ~」
「はい!」
「はぁ~」
「やぁあああ~!」
〈ドーン!〉
〈バン!〉
〈バチン!〉
〈バチ~ン!〉と、打撃音──。
「はっ! はっ! はぁあああ~!」
「いやぁ、あああ~!」
「はぁ~!」
「でやぁあああ~!」と更に。
御二人のお姉さまとお嬢さま達から気合の篭る声音と荒々しく勇んだ声が聞こえてくるからね。
「いやぁあああ~!」
「やぁあああ~!」
「とう~!」もつけ加え──。
その後も、こう言った。おこなった。荒々しく物々しい乱闘シーンのお決まり。約束事のように……。
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