第142話 秦学園の姫様の陰謀?(4)
それを何故か? 只今は女性。女子(おなご)である覇王妃さまが興味津々に『フムフム』と、己のシャープな顎へと、しなやかな指先を当てながら食い入る。感心しながら凝視している。続けているから不思議でならないよ。
と、言葉を漏らしたところで。
う~ん、もしかすると? 覇王妃さまは? 『コレの気が?』と、いうか? 元々覇王項羽の転生した御姿だから、覇王妃さまはね。もしかすると? 女性の方も好き。大好きな両刀使い。百合の気もあるのかも知れないね?
彼女。覇王妃さまは……。
ならば、何故? あんなにもこの二人……。
そう、覇王妃さまと拍殿は、折り合いが合わないと言うか? 目と目が合う。合えば。直ぐに口論──。いがみあい、だけではないか?
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