第139話 秦学園の姫様の陰謀?(1)

「(ふむふむ)これは凄い。凄い物だ……」と。


 声を漏らす。と、いうか? 驚嘆を己の口から漏らす覇王妃さまなのだが。彼女の驚愕と驚嘆を漏らす行為は、これだけでは収まらないのだ。


 だって彼女は更に、己の艶やかに濡れ輝く唇を開いて。


「……絵画では無く。こんなにも鮮明に女体、破廉恥極まりない姿、容姿を書き込む事が可能な絵師が。この世界……。この国日本にはいる。いるのか……」と。


 まあ、何だか良くわからない言葉、台詞を、独り言として漏らしているのだ。覇王妃さまはね。だから『御宅大丈夫ですか?』と、訊ね。問いたくなる衝動に駆られそうになる。なるのだが。


 彼女にそんなことを訊ね、問えば。大変に罰当たり。罪深いことになるから我慢。耐え忍ぶことにするよ。


 だって今の覇王項羽さまは、ダークエルフの女体化、精霊さまだから。神にも等しいお立場であり。女神さまと言っても過言ではない存在……。




 それも? 戦、勝利の女神である、ギリシャの戦女神アテネと変わらぬ存在と言っても過言ではない御方さまだから。恐れ多く、罰当たりになるから。そんな恐ろしい言葉は口にはできない。できないのだよ。


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