第127話 覇王妃と伯母上さま? 母上さま? また御対面(20)
何せ彼女は? 元祖覇王の女体化した御姿だから。あの信長公よりも手強い女性(おひと)だから。
「うりゃあああ~! わりゃあああ~!」
と、雄叫びを上げながら。
籍の部屋のクローゼットの中にある大事な彼の衣服をね? 今度は次から次へとハンガーごと『バキン! バキン!』と、激しく良い音。(笑)出しながら外しては、部屋の中に放り投げ捌く。
「うぎゃ、あああ~! うぎゃ、あああ~! 籍~! 籍~!」と。
彼女は相変わらず声を大にして叫びながら。愛する籍のクローゼットの中身、衣服が全部出し終えるまで、嫉妬心をあらわにしながら清姫の如く続けたのだ。
そして出し終えればね?
「チッ、いないか~!」と。
今更の如く彼女は、舌打ちしながらの悪態をつきながら呟く。
う~ん、でもさ? 覇王妃さまの、嫉妬心からくる悪態、荒々しい行為は、未だ収まることはない。
彼女自身が満足! 満足! ああ~、さっぱりした~。ああ~、快感~。だとは、未だ思っていない。
だから覇王妃さまは、己の紅玉の瞳を鋭く光らせて、次なるターゲットへと視線を変え、睨みつけるのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます